背が伸びるって、どこが伸びるの?
骨が伸びていくワケですが、骨の形のまま大きくなっていくのではなく、骨の端の方にある骨端線の部分が伸びていきます。
「身長が低い」と悩んでいる人にとって、骨端線は最後の希望。
骨端線が閉じるのは、男女共に平均17歳頃です。
骨端線は成長線とも呼ばれ、成長期の子どもだけにある、骨が伸びる部分です。
骨端線は成長する軟骨であり、関節ではなく、骨の端の方の骨と骨の間にあります。
もっと言うと骨の途中にあります。
レントゲンで骨端線をみると、軟骨成分である骨端線は透明なのでレントゲンを通し、黒く写ります。骨に黒い線が引いてあるように見えるので骨端線と呼ばれています。
骨端線では、細胞分裂が盛んに起こっていて、新しい骨の赤ちゃんである軟骨が生まれます。
成長する軟骨が増え、骨に近づいた軟骨は骨の血管が入り込んでいき、血管を取り込んで石灰化し、しっかりした骨になっていきます。
この骨端線部分の軟骨の増殖と石灰化の繰り返しによって、骨が少しづつ伸びていきます。
なので、骨端線が残っていると身長はまだ伸びるし、残ってないと身長は伸びません。
17歳前後で骨端線が閉鎖する人が多数ですが、25歳ぐらいまで残っている人もいるみたいですよ。
勤務先の健康診断で「1cm伸びてたー!」って人たまにいますよね。
年齢は17歳超えてますが、骨年齢は17歳以下という事。
年齢 ≠骨年齢なんですよ。
すごい希望が湧いてきますよね。
骨端線をレントゲンで診てほしい。何科を受診したらいいの?
レントゲンで手や他の骨のレントゲンを撮り、骨端線が残っているか、何歳ぐらいの骨なのかを調べます。
実際どこに行ったら見てもらえるんでしょうか?
一般的に、身長の相談は先ず小児科ですが、レントゲンまで置いている小児科は少ないので整形外科なら診察してくれる可能性はあります。
しかし一般的な整形外科の外来では検査してもらえないようです。
しかも、レントゲン写真を見て、過去のデータを元に予測するので誤差が大きく、あと何センチ伸びるかまでは分からないそうです。
低身長内分泌専門の病院で相談してみるのがいいと思います。
本当に治療や検査が必要な人は受けられると思いますが、平均の範囲なら難しいですね。
骨折した時に病院でレントゲン撮ってたまたま「まだ身長伸びるね~」とか言ってくれたら痛いけど聞けてラッキーかもしれません。
見えないけどあるかも!骨端線はまだあると信じよう!
低身長の治療は早ければ早い程、将来の身長が平均身長に近づく事ができます。
まだ大丈夫!これからこれから!と思っていたら手遅れになります。
もし受診して何も異常がなければ、生活習慣を見直す事で伸びしろを伸ばせるかもしれません。
低身長で受診して、ホルモンの異常がない子ども達が生活習慣を改善したら急激に伸びていった例が多くあるそうです。
身長が急激に伸びている時、骨端線の軟骨は猛スピードで増殖しています。
脳下垂体から成長ホルモンが分泌され、肝臓に指令を出して肝臓でソマトメジンCが生産されます。
ソマトメジンCが骨端線の増殖に作用します。
成長ホルモンをしっかり大量に出す方法は、昼間に外でしっかり太陽の光を浴びて体を動かし、夜11時~2時までの成長ホルモンの分泌が1日のうちピークに出る時間に熟睡する為に夜9時までに寝る事です。
小学生なら夜8時、8時半までに寝るようにしましょう。
骨を作っているのはタンパク質で、骨を強くするのはカルシウム。
カルシウムの吸収をよくするのはマグネシウムです。
栄養はバランスが必要です。
タンパク質、カルシウム、ビタミン、鉄分・・・どれか1つだけ大量に食べてもダメですよ。
ニワトリのたまごが21日間でヒヨコになるという驚きのスピードで成長を遂げるのは、卵黄に含まれるペプチド(ボーンペップ)が関係しているそうです。
ボーンペップを摂る事で骨端線で骨を作ろうとする細胞を活発にします。
ラットの実験が学会で報告されているそうですよ。
ボーンペップはたまごにしか入ってないので、たまごを食べるのも身長を伸ばしたい人に効果的ですね。
たまごを大量に食べるのは大変なのでサプリメントを利用するのもいいですね!
調べてみると、ボーンペップの含有量が一番多いサプリメントは「ノビルン」でした。