【目次】
子どもの身長がぐ~んと伸びる季節はずばり春~夏です。
子どもと言っても、年齢によって成長が急激に進む時期は違いますが、一般的に身長が伸びる季節は春から夏と言われています。
特に0歳児は大規模な調査がされているんです。
国立成育医療研究センターの発表によると、「パパッと育児@赤ちゃん手帳」開発の株式会社ファーストアセント協力の元、約4万件の0歳児の身長と体重に関するデータを識別・月別で解析したところ、体重の伸びは季節によって差はなかったが、身長の伸びは春~夏にかけての伸びが大きかったという事です。
また、秋~冬にかけては伸びが小さいという事が分かりました。
幼稚園児でも調査もされていて、1番身長が伸びる季節は「夏」という結論の報告もあります。
0歳児で調査しても参考にならない!って思うかもしれませんが、そうでもないのです。
新生児~4歳頃までを「第一次成長期」呼ぶのですが、新生児は50cm程で産まれてきて、1歳頃には70cm~80cm、そこから緩やかに伸びていき、4歳には産まれた時の2倍!100cm程に成長します。
新生児~1歳までで20cm?!マジ?!と私もビックリしましたが、うちの子の母子手帳を確認してみると、本当でした。
40週0日、50cmで産まれた超~平均的な二男は10か月で70cmになってました!
身長が急激に伸びる時期は人生でもう1回あります。
思春期の後半、女子では8歳~10歳頃から始まり、男子では9歳~12歳頃です。
この時期を「第二次成長期」と呼びます。この頃に10cm~15cm程伸びますが、スタート時期や伸びに個人差があります。
人生で最も背が伸びる時期、0歳児で調査すると結果が明瞭ってわけなんですね。
身長が伸びる季節があるという事は、それなりの理由があるはず!
春から夏にかけての日本の季節、日本特有の生活習慣が影響しているはず!
その原因を知って、秋~冬の季節にも同じように生活すれば、春~夏だけでなく年間を通して背を伸ばす幅を大きくする事が出来るんじゃない?
逆に、春~夏に伸びやすい生活をしなかったら、だいぶ損してますよね(汗)
これは大変。という事で調べてみました。
四季が子どもの背伸びに影響する理由とは?
身長が伸びる季節の調査で春~夏が伸びやすいという事が分かりましたが、月別だとどうなんでしょうか?
7月が一番伸びの幅があり、9月にはすでに伸び幅の低下が見られたそうです。
7月が身長が伸びる月、という事です。
日本では1年で最も日が長い夏至が6/21頃ですよね。
そして、夏休みが終わる頃にはだんだん日が短くなって、なんだかさみしい気分になります。
日照時間が影響してるんじゃない?
気温は8月が暑そう・・・。
と、いろいろ分析してしまいますが、実は日射量(太陽からの放射エネルギー)の変動パターンとグラフが一致しているとの事です。
つかり、気温や日の長さのように肌や目で感じる物ではなく、日射の強さなんですね。
紫外線は皮膚がんなど、マイナスなイメージばかりですが、
紫外線にあたる事で、骨の形成に必要なビタミンDが合成されます。
子どもだけでなく、大人にとっても、適度に紫外線にあたる事は人体にとって必要不可欠です。
また、朝日を浴びる事によって、脳にセロトニンというホルモンが分泌され、やる気が出たり脳の学習能力が上がります。
セロトニンが出ていれば、ストレスも少なく、背を伸ばすのに必要な体内のカルシウムやビタミンが無駄に使われないという働きもあります。
そして、セロトニンは夜になると睡眠を促進するメラトニンというホルモンに変わります。
春~夏は日照時間も長く、外で長時間遊べます。
しっかり日を浴びると紫外線が多くあたり、セロトニンが多く分泌され、夜にはメラトニンもしっかり分泌され、夜早い時間に眠くなり、ぐっすり眠る事ができます。
早く寝た分、日の出と共に目が覚めて早起きができる。
早起きすれば、また日射時間も長くなる。
このサイクルにより、春~夏は日本の成長期の子ども達の伸長の幅を大きくしている、という事なんですね。
背が伸びる季節にやるべき事、背が伸びない季節にやるべき事
成長ホルモンは、夜の11時~2時頃に大量に分泌されます。
この時間帯に熟睡していると十分に分泌させられます。
この成長ホルモンは、成長途中の軟骨部分に働きかけ、じょうぶなしっかりした骨を作ります。
日中に十分活動する事で、食欲もわき、しっかり栄養を摂る事もできます。
身長を伸ばす「運動」「睡眠」「栄養」の3つの要素にピッタリ当てはまっていますね。
秋~冬は紫外線の量は減りますが、昼間にしっかり外で活動し、お腹をすかせて栄養たっぷりの食事を食べて、早寝早起きをさせると、1年を通して身長が伸びやすくなる、という事ですね。
身長って、毎日目に見えて効果が分かるものではないのですが、3ヵ月、半年、1年でちょっとの差がしっかり結果になるものだと思います。
これを読んだ人は、1cmも損をしないように、子どもの背伸びをサポートしていきましょう♪