【目次】
子どもの成長は、ずっと一緒にいると目に見えて分かるものではないですよね。
小学校低学年のうちは平均身長より低くても、子どもの身長が伸びる時期なんて個人差があるし、まだまだ大丈夫!って思う事は普通だと思いますが、小学4年生ではもう10歳。
成長期が終わるのは思春期の終わる頃。男子で17歳頃、女子で15歳頃なので大人の身長になるまであと5年~7年しかありません。
あと5年~7年で何センチ欲しいですか?
男子の場合、10歳の平均身長は、10歳0ヶ月で136.4cm、10歳11ヶ月で141.7cmです。
もし、最終身長180cm以上を目指すならあと39センチ~44センチ必要ですよ。
メジャーリーグ、ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手は193センチだから、10歳の少年はあと53センチ伸ばさないと!
スポーツをしている子どもはこれから体を大きくしていかないと間に合いません。
将来の身長は結局遺伝なんでしょ、とか、結局低い身長で終わったら今の努力も意味がない、とかどこかで思ってしまうかもしれませんが、いろんな事にちょっと気をつけて実践し、たった1cmでも2cmでも印象は変わりますよ。
背が低い事がコンプレックスな人でも、あと2cm低かったらと思うと今で良かったと思えるはず。
身長の遺伝は20%~25%と言われています。遺伝子の研究でも発表されています。
父親の身長が高い子どもでも、安心しきっていると後悔するかもしれませんよ。
あとどれくらい伸びそう?欧米人との違いは?
身長が急激に伸びる時期は、人生で2回あります。
1回目は新生児~4歳。➡第一次成長期
約50cmで生まれ、4歳頃には100cmに成長します。特に新生児~1歳までに、1年間で20cmも伸びるんです。そこから伸び幅は緩やかになります。
2回目は、男子は13歳くらい、女子は11歳ぐらいとされています。➡第二次成長期
第二次成長期のスタート時期はかなり個人差がありますが、標準化成長速度曲線というグラフがあります。
最終的な身長に関係なく、ほとんどの子どもが同じ曲線を描きます。
ちょっと伸び幅が大きくなって、あれ?落ち着いてしまったかな?と思った時がピークの前触れになってるのが分かりますか?
いったん伸びの幅は小さくなり、その後一気に伸びます。
急激に身長が伸びるピークには、1年間で7cm~8cm、すごく伸びる子で10cm。
毎月身長を計って、伸び率を記入していくと、今、成長曲線のどこにいるかが分かってきます。
という事は、だんだん子どもが将来何cmになりそうかも見えてきます。
背の高い欧米人の子ども達も同じです。
同じ伸び幅で伸びていきます。
じゃあ、欧米人と何が違うのか!
思春期が始まる年齢が関係しています。
女子は、身長が伸びるピークの終わりに初潮を迎えます。生理が来ると身長が伸びるのはあとちょっと。
5年生や6年生で背の順の一番後ろの方だった子が意外とその頃のままの身長で大人になるケースが多いのはこういう理由です。
男子は11歳~12歳頃から体の変化があり、反抗期が来て、13歳頃に身長が伸びるピークがきます。
6年生までかわいらしかった子が、中学2年生になった頃にひょっこり出会ったら恐ろしく大人になってた、6年生でめちゃめちゃデカかったのに中学の卒業式の時にはそうでもなかった、という話を聞きません?
日本人はかなり早熟な国なんです。
欧米の子ども達の思春期のスタートは日本人の子ども達より1年~2年遅くきます。
1年で5cmほど変わってきますよ。
それが2年だとどうなる?
子どもを高身長に育てたいなら、思春期までの期間を引き延ばす方法を考えないといけないですね。
小学生時代をいかに過ごすかが大事
思春期が早く来てしまう原因は何か?
DNAや遺伝の影響もあって、長期間維持するのは難しい事ですが、普段の生活習慣を見直せば、少しはコントロールできます。
✔ カロリーの摂り過ぎ(肥満)
✔ 夫婦仲が悪いと脳が勝手に早く大人になりたい!と働き思春期が早く来る可能性があります。
✔ 清涼飲料水やジャンクフードの摂り過ぎ
✔ 夜寝るのが遅く、成長ホルモンが多く分泌される時間に寝ていない。
チェック項目は特に思春期を早める可能性があるので、親が気をつけてあげましょうね。