レントゲンで骨端線を見る事と、手の平のレントゲンで骨年齢を割り出す事で、まだ身長が伸びる幅があるか分かります。
骨が伸びる時、どこが伸びるか知ってますか?
ズバリ言うと、骨と骨の間です。
骨と骨の間には軟骨があります。
この軟骨が伸びていくのです。
伸びていく軟骨の部分は、「骨端線」あるいは「成長線」と呼ばれています。
レントゲンで見てみると、しっかり完成した骨は白く見えますが、軟骨の部分はレントゲンに映らないので黒く見えます。
下図の左側が大人の骨、右側が子どもの骨です。
子どもの骨と骨の間にこれから伸びる軟骨部分が黒い線で見えます。
この黒い線がレントゲンで確認できたら、背はまだ伸びるという事になります。
この軟骨部分は細胞分裂し増殖します。
完成された骨の方に近づくと、骨の血管が入り込み、石灰化し、一人前の骨になる。という仕組みです。
急激に身長が伸びる時期は、この軟骨部分の新陳代謝が盛んになり、痛みを感じる子どももいます。「成長痛を感じたら、骨が伸びているサイン」はこの事なんですね。
成長が終了すると、この「骨端線」・「成長線」は見えなくなります。
また、手の甲のレントゲンから、骨年齢を知る事もできます。
骨年齢は、実際の年齢と差があります。
診断は、標準の骨年齢より若いか、歳をとっているか。
子どもの骨は軟骨部分が多く軟骨部分は映らないので、手のレントゲンを見たらすき間だらけ。
大人になるにしたがって、細かい骨までビッシリしっかり白く見る事ができます。
このデータで骨年齢が何歳かを割り出し、あとどれくらいの伸びしろがあり、最終的にどれくらいの身長で成長が終わるかを予測します。
しかし、これは平均的な骨の発育を統計学で示したものなので、誤差が多いとの事です。
大人になってから身長が伸びた!っていう人は、この骨年齢が実年齢より若いからなんですね。
あとどれくらい伸びる?14歳~17歳が勝負!軟骨を増やし背を伸ばすホルモンとは?!
子どもの骨は、骨と骨の間に骨を伸ばす軟骨部分「骨端線」があり、すき間がいっぱい。大人になるとしっかりした骨で堅くなる。という事が分かりました。
それでは、この軟骨の部分に出来るだけ頑張ってもらい、伸びしろを増やしてもらいたい。
そんな事が可能なのでしょうか。
軟骨を増やし、骨端線を伸ばす仕事をしているホルモンは「ソフトメジンC(IGF-I)」。
ソフトメジンCはサプリメント等、口からは取れません。
外部から取り入れるには、病院で注射してもらうしかありません。
しかし、この注射での治療は、病院で血液検査をして、ソフトメジンCの測定を行い、成長ホルモンが正常に分泌されているか調べ、「成長ホルモンの分泌がない」という結果であれば治療を受けられます。
「成長ホルモン分泌不全性低身長症」、「ターナー症候群」、「慢性腎不全」等の場合です。
身長が伸びないのは、病気である可能性もあります。
もしも病気であれば、早めに病院で検査し治療しないといけません。
なんせ、背を伸ばす場所は骨端線。骨端線がなくなってしまったらもう治療できなくなってしまいます。
成長ホルモン分泌不全でない場合も、骨端線がなくなってしまったら伸びしろはありません。
骨端線がなくなるまでに、体内で作られるホルモンで頑張るしかありません。
骨端線があるのは17歳、18歳ぐらいまで。
この背を伸ばすホルモン「ソフトメジンC」は、子どもの成長期に肝臓、その他の組織で作られます。
背が伸びる時間は夜寝ている時です。
熟睡中に多量に分泌され、軟骨を刺激、骨を成長させます。
軟骨を増やす材料になるのはタンパク質です。
「寝る子は育つ」
「良く食べてよく寝る」
は理にかなっていたんですね~。
「よく寝る」為にも栄養が必要なんです。
良い睡眠にはメラトニンが必要です。
タンパク質は体内でビタミンC等が加わってアミノ酸に変わり、葉酸や鉄分の力でセロトニンが出来ます。
昼間日光を浴びて、夜になるとマグネシウムの力でメラトニンになります。
そしてよく眠れるという仕組みです。
めちゃめちゃ複雑ですが、たくさんの栄養素が必要だという事は分かりますね。
また、セロトニンのほとんどは腸で作られているので、お腹も元気でないといけません。
成長線、軟骨に刺激を与え、伸びしろを増やす方法はある?!
骨端線に刺激を与えるといっても、電気でビリビリやるとかマッサージするとかではありません。
外部から何かをするのではなく、体、成長の仕組みを理解し、その通りにするだけです。
まず、成長ホルモンは空腹時に分泌されるという事が分かっています。
夜寝る前にご飯やお菓子でお腹いっぱいにする事は、良くないですね。
寝る時間の2時間~3時間は何も食べない。お腹に食べ物が残っていると臓器が働き、身体は寝ていません。良い睡眠とは言えませんよね。
ぐっすり寝るためには、部屋は真っ暗にし、光を入れないようにする。
また、寝ている時に寝返りが思いっきり出来る方がいいです。
寝返りをしながら人は関節を緩め、整体をしているそうです。
骨端線を刺激できるのは、早めに晩ご飯を済ませ寝る。夜、熟睡中、寝返りをすればいい、という事になりますね。
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